肩こり・首こり

  • この痛み、まさか・・・四十肩?

    四十肩とは、文字とおり40歳になった頃から肩に痛みを感じるようになり、動かすと痛い、 なにもしなくても肩が痛い、肩を上げるのが難しくなってくるといった症状をともなう肩関節周囲炎です。

    五十肩とどう違うの?と訊かれる方もいらっしゃいますが、症状が出てくる年代によって呼び方を変えているだけで、厳密な違いはありません。

    今までなにも気にしないで出来たふとした動きで肩に激痛が走り、思うように腕があがらず、日常的な動作でさえ困難になるため憂鬱な日が続きます。
    また夜間痛も大きな特徴のひとつで、夜中になると肩の痛みがひどくなって、あまりの痛みに眠れなくなる場合もあります。

    四十肩(五十肩)は、おおよそ3つの段階に分かれて進行していきます。

    急性期…炎症がもっとも強く、何をしても痛い時期です。肩のほかに腕まで激しい痛みやシビレをともなうこともあります。夜間痛もこの時期の特徴で、寝返りをうつだけでも痛くて目が覚めてしまうケースもあります。
    安静にしていれば痛みも1~2ヶ月で治まりますが、無理をしすぎると悪化して長引くおそれがあります。

    慢性期…痛みはだいぶ治まってきますが、急性期に起きた炎症の影響により、筋肉は収縮して硬くなっています。いわゆる「腕があがらない」と感じる時期です。
    着替えや洗髪がうまくできないなど「肩関節拘縮(こうしゅく)」と呼ばれる運動障害は、日常生活の動作に支障をきたすようになります。
    慢性期にはいったら、痛みを感じない範囲で適度に肩を動かすことが大切です。四十肩に効果的な体操やストレッチを始めましょう。

    回復期…肩関節の炎症は改善されていますので、痛み自体もほとんどなくなります。しかし、後遺症として肩の動きが非常に悪くなる場合もあります。(個人差はあります)

  • 温める? 冷やす?

    四十肩(五十肩)は、レントゲンやMRIなどで精密検査をしても具体的にここが悪くなっているという部分を特定できないので、痛みはあるものの病気ではありません。
    これだけ多くの方々が悩んでいる症状であるにもかかわらず、現代医学でもまだはっきりした原因は解明されていないのが現状です。

    四十肩(五十肩)は医学的には肩関節周囲炎(または凍結肩)といわれる炎症です。
    痛みが激しい急性期は、まず炎症を抑えなければなりませんからしっかりと冷やすことが重要です。
    激しい痛みが落ち着いて鈍い痛みに変わってくる慢性期には、炎症も治まり痛みもだいぶ改善されているので、血行を良くするためにも患部を温めなければいけません。
    回復期も同様に温めるのが良いでしょう。

    「温シップで温めればいいですか?」というご質問をよく受けますが、 温感タイプのシップに局所を温める効果まではありません。
    温シップには温かさを感じるトウガラシ成分、冷シップには冷たさを感じるメントールが配合されています。
    シップに含まれる消炎鎮痛薬には炎症を抑える効果はありますが、皮膚にあてた時の感覚が違うだけで効果は同じです。

    局所を温める場合には貼るカイロを、冷やす必要がある場合には氷水や冷水をおすすめしております。

  • 四十肩の鍼灸治療

    四十肩(五十肩)は放っておいても治る、という話はよく聞きます。
    回復期になるとほとんど痛みを感じなくなるため自然治癒したかのように思い、治ったと自己判断してしまうのでしょう。
    しかし、回復期になるまでには数年かかることもあるので、それまでのあいだ痛みをただずっと我慢しているというわけにはいきません。

    急性期では、激しい痛みや夜間痛を抑えることが先決です。
    そのためにもまず炎症を鎮める必要があります。
    炎症を抑えるには、鍼治療はとても有効です。
    急性期で重要なのは、安静にすることです。この時期に無理して肩を動かすと症状は悪化して長引くおそれがあります。できれば重いものを持つことも控えましょう。

    慢性期になれば、痛みも「鈍痛や重だるさ」に変わりますが、筋肉が収縮して肩関節拘縮(こうしゅく)を起こし、腕や肩が動かしにくい状態になっています。
    鍼灸治療では筋肉の柔軟性を高めて血液循環の改善を図ります。
    とくに慢性期においては、鍼による低周波治療、灸による温熱療法は非常に効果的です。
    また、痛みを感じない範囲でストレッチや体操をおこない、適度に肩を動かすことが重要です。

    治療しないで痛みがなくなった場合、肩関節に制限が生じることがあります。
    痛みは引いたけれども、元のようにスムーズに動かない、肩を真上にあげられない、腕が耳につかない、などの状態です。
    四十肩をしっかりと治すためには、早い段階から適切な治療を受けることをおすすめします。


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